足るを知る(たるをしる)~幸せになる方法~
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「足るを知る(たるをしる)」という言葉が好きで、いいこと言ってるなぁ~なんて、思っていたのですが・・・ 何気なくネットで調べてみたところ、たくさんのブログや動画で、このことに触れられていて、20サイトくらい、色々と見入ってしまいました。
そして、その中にいくつか、違った解釈を伝えてくださっている方もいまして、「こっちの方がしっくりくるなぁ」と思うところがあったので、自分の考えをまとめてみました。
「足るを知る」の意味と解釈
足るを知るについて、私は、「既に自分に必要なモノはそろっている。だから、現状に満足して感謝すると幸せになれる。」といった感じで理解していました。
でも、これだと・・・
辛い現実であっても、満足してそれに耐えなさい・・・ということ?
満足して幸せであるなら、もうなにもしなくていい・・・ということ?
といった、疑問が、ちょっとだけありました。
足るを知るの由来は、京都の龍安寺にあるつくばいに刻まれている「吾唯知足(ワレ、タダ、タルヲシル)」の漢字4文字です。
それから、中国の哲学者 老子の書物に「知足者富」(たるをしるものはとむ)という記述があります。
でもこの、知足者富には、「知足者富(足るを知る者は富み)、強行者有志(つとめて行う者は志有り)」という続きがあるそうです。
講談社文庫の「老子」の木村英一さんの訳によると、“満足を知っていることが(真に)富むことであり、努力して実行するのが目的を持つ人である。”という意味とのこと
これって、後半も大事なことを言っているように思いました。「努力を続けなさい」ってことですよね?
足りない、足りないと思って努力をしても、真の幸せは感じられないけど、 満たされていることを知ったうえで、なおかつ努力をすれば、本当の幸せを感じられる。 というところでしょうか。
持ち物の見直しと「足るを知る」
私は、ミニマリズムの考え方に共感して、持ち物の見直しをして、 少ないものでも足りていることを、少し理解できるようになりました。
そして、ある程度部屋がスッキリとすると、一区切りついてしまって、 「さてこれからどうしようか?」という感じが、無きにしも非ずだったんです。
でも、「知足者富(足るを知る者は富み)、強行者有志(つとめて行う者は志有り)」の言葉を知って、 そんな一区切り感は、まったくの通過地点であることが、よく分かりました。
お金の為ではなく、努力して実行する先に、幸せがある。ということですね。
お金と幸せと「足るを知る」
お金の為でなくても、努力できるか?って意外と難しいことだと思います。
若い頃は、これから先の長い人生、お金は必要でしょ?と思っていたので、 とにかく稼がなくちゃという思いで、仕事を頑張ってこれたところが大きいです。
今も、老後は2000万円必要だとか、いやいや5000万円だとか、1億あっても足りないのでは? なんて、足るを知るからは程遠いことが言われています。
私は、こういった考え方に疲弊したくない気持ちがあります。
いくら必要かなんて、人によって違うし、 治療費が高い病気にかかったりすれば、だれだって、いくらあってもお金は足りません。 もしかしたら足りないかも・・・という不安は、きりがないんです。
だから、ミニマリスト生活をして、少ないモノやお金でも、やっていけると思えれば、足るを知ることができる。
でも、それだけだと、考え方を変えて、無理やり自分を納得させている感があるような気がしませんか。
「無駄遣いをなくして、ミニマルな生活をすることは大事ですが、仕事とか家事とか、自分のできることの努力をしていきましょう。」これなら、腑に落ちます。
努力といっても、辛いことを無理にやりましょうではありません。
足りているんですから、理不尽なことを我慢するようなことはしなくていい。
自分がやりたいと思えることや、できることでいい。
その中で、よりよくなるように、向上心をもって努力をしていけばよいのだと思いました。
改めて、「足るを知る」というのが、いい言葉だなぁと思った次第です。