職歴なしなら派遣より正社員の方がいいよというお話
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職歴がないから、いきなり正社員になるのは難しそう・・・なので、まずは派遣社員を目指そうかなぁと考えていませんか?
私は、アルバイト・派遣社員・正社員・起業・フリーランスと様々な働き方の経験がありますが、精神的に一番キツさを感じたのは、派遣社員でした。
人によって、なにが辛いかは様々なので、一概には言えない面はありますが、派遣社員という独特な立場は、社会をあまり知らない人には辛い面が多いように思います。
派遣社員で辛かった経験
私は、新卒で正社員として入社した会社を3年で退職して、全く別の職業に挑戦しようと思って派遣社員になりました。仕事内容としては、販売職からweb制作の仕事へのチェンジです。
未経験の仕事への挑戦だったので、まずはスキルをみにつけようと専門学校に通って勉強し、2社くらい正社員の応募もしてみましたが駄目でした。でも、すぐに働きたかったので、派遣登録をしたのです。
派遣先はすぐに見つかったのですが、結構とまどうことがありました。
その根底にあるのは、派遣社員というのは、「専門性のある労働力」として扱われるので、人間味のあるコミュニケーションをとろうとしてくれない人が多いという特性です。
毎日通っている会社なのに、周りにいる人は名前も経歴もよく知らない人だらけ、毎日顔は合わせるので、顔だけは知っている電車の中のような雰囲気です。
自己紹介も挨拶もなく、「派遣さんちょっと手伝って」とか、「新しく来た派遣の人だよね?これやっといてくれる?」というのは、ごく普通のことです。なんだか、人間扱いされてない気がして、なかなか慣れませんでした。
いじわるでやっているわけではなく、正社員の人たちも自分のことで精いっぱいなのだと思いますが、何カ月たっても派遣社員は別会社に所属している外の人なので、常にアウェー状態です。
足りないものがあったり、備品を使いたくても、なんでも正社員の人に聞いてみる必要があります。よそ様のものなので、勝手に使えないのです。
会社によっては、オープンでフレンドリーなところもあると思いますが、基本的には、他社の人間という隔たりがあります。
派遣社員には回ってこない回覧物、派遣社員は参加できないイベントなど、自分だけのけ者にされているように感じることが多くあります。
中でも、私が一番つらかったのは、臨時ボーナスが出される場に居合わせてしまったことです。
当然ですが、派遣社員なので、ボーナスをもらう権利はありません。
20人ほどの社員の中で派遣社員は私一人という状況の中、社長が、「臨時ボーナスを支給するよ!」と部屋に入ってきたのです。
皆は、ワーっと歓喜して立ち上がりました。
私は、嬉しくもなんともないのですが、周りに合わせて立ち上がるしかありません。で、一人一人名前を呼ばれて、明細のようなものが渡されていきました。
はしゃぐ正社員の人たち・・・。
私の存在に気付く人も、配慮してくれる人もいませんでした。まぁ声のかけようもありませんよね。
そして、しばらくざわざわと楽し気な雰囲気が続いていましたが、徐々に、みな、元の仕事に戻っていきました。
私は何事もなかったような顔をして、仕事をし続けていましたが、なぜか涙が出てきそうな悔しさがこみ上げてきました。
派遣社員という働き方は、「仲間はずれ・無視」と同じことが、公然と行われるのです。
あの時の悔しさは忘れません。みじめでムカムカする気持ちを抑えながら平静を装っていたことを、今でも覚えています。
正社員は大事にされる
派遣社員は、スキルが低ければ別の人に変えてもらえばいいだけです。だから、教育なんてしてくれません。
でも正社員は、存在しているだけでコストがかかっているので、成長して能力を発揮してもらいたいため、手間も時間もお金もかけてくれます。
派遣は単なる労働力ですが、正社員は大事な人材です。
まずは自己紹介をして、仲良くなろうと気を使ってくれるものです。
うざいと思うかもしれませんが、楽しく雑談できるくらいの人間関係になっておくと、仕事がスムーズにいくものです。のちのち、自分にとって働きやすくなるのです。
先輩社員たちはそれが分かっています。
あれこれ指示を出されて大変と思うかもしれませんが、存在を認められてかまってくれることは、ありがたいことです。
「ここで働く一員」と認められているからです。
派遣社員は、仕事がなければほおっておかれます。
自由にできるのはよいですが、業績が悪くて仕事がなければ、自分の仕事ぶりに問題はなくても契約更新されないこともありえます。
自分はちゃんと与えられた仕事をしていても、会社の業績が傾いたら真っ先に排除されるのが派遣社員です。
職歴がないと苦労すること
職歴なしで初めて会社で働くとき、まず最初に苦労することは、「慣れないので分からないことだらけ」ということです。
あいさつはいつするの?これ黙ってやっていいの?これは確認するべき?これは誰に言えばいいの?電話がかかってきたらどうするの?
何から何まで悩みます。もう本当に、何もできないことだらけで落ち込むでしょう。
新入社員なら、電話の取り方研修があって、はじめて電話を取るにしても、先輩社員が横についてサポートしてくれたりするものです。
慣れてしまえばどおってことないことでも、最初の頃は誰だってできないことはありますよね。
けれども、派遣社員として働く場合、そのための時間はとってくれず、軽く説明していきなり作業開始ということが多いです。
職歴なしで派遣社員になることは、「会社とはだいたいこんな感じ」ということを何も分からないまま、味方が一人もいない状態で、よその会社にポーンと放り出されるようなものです。
職歴なしこそ正社員に
先輩社員が教えるのが上手だと、優秀な社員が育つことはよくあります。
本人にやる気があることは必要ですが、「環境とどのように教わるか」は、仕事ができる人になるための大事な要素です。
私は、派遣社員にスキルが低い人がいる事は、最初にちゃんと教えてもらうことができず、自分でスキルアップしていく方法が分かっていないことも原因の一つだと考えています。
努力の仕方が分からないと、壁にぶち当たったときに乗り越え方が分からないままになってしまいます。
自己流だと、スキルアップできたとしても効率が悪いことも多いので、なかなか高い時給の仕事につけず、成長できる時期を逃して年齢ばかり重ねてしまう恐れもあります。
そうならない為にも、会社生活の最初は、正社員としてスタートを切り、はじめてやることをちゃんと教えてもらいながら徐々に自分一人でできるようにスキルアップしていくのがベストではないでしょうか。
大人は誰だって、仕事の悩みの多少は抱えているものです。
でも、人に聞いたり、勉強して知識を増やしたり、休んだり、気晴らししたリして、なんとかやっています。
正社員で、その会社の一員として迎え入れられて、人間関係や仕事のいろいろなことを教えてもらいながら働いていると、困ったときには仲間の社員もいますし、どうしたらいいかの選択肢がいろいろとみえてくるものです。
だから、なんだかんだ、続けられるのです。
就活が不安で、うまくやっていけるか分からないという人ほど、頑張って正社員での職探しをすることをおすすめします。